部活動

硬式野球

体育系

2013年07月01日

監督のぼやき・・・5 「世界の笑顔のために」

10月に入り、急に寒くなってきましたが、いよいよJICAの「世界の笑顔のために」プログラムの募集が始まりました。簡単に説明すれば、途上国のリクエストにあわせて中古の野球道具などを送付するプロジェクトです。昨年から、参加しています。昨年は6か国に送付しました。T君は、亡くなったお父さんがキャッチボールで使っていたグローブを寄付してくれました。そんな大事なもの、いいよ。と言いましたが、彼は誰かに使ってもらったほうが父も喜ぶはずですといってくれました。そのグローブは、ニカラグアという国の、ホセファ・トレド・デ・アゲリ・チョンタレス中高等学校にあります。東北の震災の時に思いましたが、みなさんが寄付されたお金や物資が、どのように使われたのか、もっと知ることができたならば、こういった活動はもっと自然に盛んになると思います。T君のグローブは、上記の学校にあり、体育の授業で使われていると手紙を頂きました。T君は、今大学1年生です。アルバイトをして、この国に旅行に行って、この学校を訪ね、子供達と一緒にキャッチボールをしてくれたら、嬉しいなと思います。お父さんも、グローブがニカラグアにあるなんて、天国でびっくりしていると思います。野球人として、野球が世界に広がることが夢ではありますが、その過程で世界の人たちとつながれることが、もっと幸せに感じます。銃を捨て、バットを握り、手榴弾を捨て、ボールを握ってくれたら、世界はもっと良くなるはずです。だから、今回も、少しではありますが中古道具を部員たちと集め、送付いたします。この輪は、野球だけでなく空手道着やサッカーボールと広がり、全校の活動になりつつあります。さらに、この夏に本校が位置する井笠地区の高校野球関係者(玉島商業、興譲館、笠岡工業、笠岡商業、金光学園)とも話をする機会があり、来年の夏休みから協力してくれることになっています。こうやって、お互いにグランドの中では敵ですが、グランドを離れれば野球人として仲間でいることができる素晴らしい関係だと思います。お互いが無理しない程度の協力で、少しでも長い期間継続することができたならば、必ず世界に野球は根ざしていくと信じています。
WBCが、行われるそうです。そうやって野球界の天井を高くすることも必要でしょう。それと同時に、我々のような草の根活動も大切です。誰かに評価されるためではなく、生まれてからずっと野球を愛しているので、これからも自由に普及のお手伝いをさせていただきます。 また、近い将来、教え子が海外に指導者で行くことを夢見ています。
NO、BASEBALL, NO、LIFE !!!  一人で見る夢は、ただの夢。みんなで見る夢は、実現への夢。