祝全国大会優勝!栄光の軌跡

高校生が菓子やデザートを創作し、そのアイデアを競う第13回スイーツ甲子園で、製菓科2年生の生徒が見事全国優勝を果たしました。
2年生ながら、この快挙を成し遂げたのは、同科2年の滝澤耀里、田代なつめ、三宅紗嘉からなるチーム「sourire(スリール)」です!

スイーツ甲子園とは?

全国の高校生たちに、スイーツを通じて自己実現や夢の実現のチャンスを!ということで、平成19年から始まった、「貝印スイーツ甲子園」。
同じ学校に通う3人1組でチームとなり、世界に一つしかないオリジナルスイーツを創作し、日本一を目指します。

今大会テーマは「日本から世界へ―私たちのメッセージ」

第13回となる今大会のテーマは「日本から世界へ―私たちのメッセージ」。
全国のスイーツに情熱傾ける高校生から117チームの作品が寄せられ、全国4ブロックに分け、フランス菓子研究家の大森由紀子先生、地方予選大会審査員シェフによる書類審査が行われました。
本校からは、見事、チーム「sourire」と、製菓科3年チームが西日本大会代表に選ばれ、西日本大会に進出。

日本から世界へ

熱戦!!西日本予選大会

西日本予選大会審査員 「パティシエシマ」オーナーシェフ島田進氏らが厳しく見つめる中、「sourire」チームは、普段の練習の時のように落ち着いて作業を進めることができました。
緊張の結果発表。チーム「sourire」の名前が呼ばれた瞬間、3人の顔には信じられないといった表情が・・・。

西日本予選大会参加チーム
  • 「Espoir」チーム 
    育成調理師専門学校高等課程
  • 「Espoir」チーム 
    おかやま山陽高等学校
  • 「sourire」チーム 
    おかやま山陽高等高校
  • 「emulsion」チーム 
    学校法人慶誠学園慶誠高等学校
  • 「ciel」チーム 
    学校法人日章学園鹿児島城西高等学校
  • 「magique」チーム 
    嶋田学園飯塚高等学校
  • 「Team Bambi」チーム 
    奈良女子高等学校
  • 「focus」チーム 
    福知山淑徳高等学校
西日本予選大会

決勝進出

島田シェフ、上田シェフから決勝大会に向けてのケーキのアドバイス。食感から、食材の合わせ方、見た目に至るまで細かいアドバイスを頂くことができて決勝大会に向けて気持ちが引き締まる思いでした。

決勝進出
己との戦い

全国大会までは約一か月。例年と違い、11月の決勝大会に向けて放課後のわずかな時間を使っての練習でした。その分、集中力を高めて練習に臨むことができました。
それぞれの力を存分に出し切ることができるように日々頑張り、いざ全国大会へ。

大きな夢の舞台・・・決勝大会

いよいよ夢に見た決勝の舞台。11月15日、新宿区の東京調理製菓専門学校で行われました。
全国から予選大会を勝ち進んだ4チームが集結。緊張感が増すところですが、コロナ禍で開催自体が危ぶまれた今大会で、4月から集中を切らさずにこの日を迎えることができたことが自信に繋がり、「sourire」チームはリラックスして臨むことが出来ました。

全国大会出場チーム
  • 「sourire」チーム 
    おかやま山陽高等学校
  • 「Espoir」チーム 
    育成調理師専門学校高等課程
  • 「Mille fieurs/~千の華~」チーム 
    町田調理師専門学校高等課程
  • 「Lig」チーム 
    レコールバンタン高等部 東京校
決勝大会
決勝大会

完成間近で・・・!

いつもの練習通り落ち着いた様子で決勝大会でも自分たちのケーキを作り上げていく中で、最後の飴細工のブランコに女の子を乗せる場面で、ブランコの紐が折れてしましました。
焦らず、直そうとするも何度か折れるうちに、焦りと緊張で手が震え・・・審査員のシェフの方々も思わず「頑張れ!」と励ましの言葉をかけずにいられない緊張感の中、制限時間内にできました!
無事、作り上げることが出来た感動で、涙が止まらない3人。ただ、泣くのはまだ早い、審査はこれからです。

~日本を代表するパティシエによる試食審査~

1チームごとに、審査員シェフの目の前でプレゼンテーションを行い、試食して頂く形で最終審査は行われました。
最初の一口目を食べるシェフを真剣に見つめるsourireの3人。審査委員長の永井シェフの笑顔が見られるとホッとしました。

完成間近で

運命の結果発表

決勝大会では、まず副賞のタリーズ賞、貝印賞が発表されます。最初のタリーズ賞でおかやま山陽高校の名前が呼ばれた瞬間、うれしいけど、優勝はないのかなと複雑な気持ちになりました。
・・・が、優勝は「おかやま山陽高校、チームsourireです!」その瞬間、何が起きたかわからず、一瞬茫然としたのち、笑顔に変わっていきました。
コロナ禍で、おめでとう!と大きい声は出せませんでしたが拍手で皆さんの気持ちのこもったお祝を頂き、そしてまた涙の3人でした。
優勝インタビューでは、うれしい気持ち、支えて下さった周りへの感謝などを述べ、夢にまで見た舞台の頂点に立ち、これまでの苦労も吹き飛んだ様子でした。

結果発表
優勝作品
最後に・・・

コロナ禍で、開催さえ危ぶまれた今大会、最後まで集中力を切らさずに精一杯自分たちのケーキを作り上げた3人。この優勝は、日頃からひたむきに取り組んできた成果だと思いました。
さらに、4月から11月までの長丁場、支えてくれる家族なしには、成しえなかったことだとも思います。改めて深く感謝しています。
今回の優勝が、後に続く生徒の良き目標になることを願いながら、製菓科は前へ前へと積極的にチャレンジしていきます。これからも製菓科を宜しくお願いします。

タリーズ賞受賞

スイーツ甲子園決勝大会にて、タリーズ賞を頂きました。副賞として、タリーズコーヒージャパンのスイーツ考案に参加して、全国販売していくことになりました。 2020年末から、開発を続けてきましたがこの度、製品が完成し、全国販売の開始が決定しました!
2021年6月23日(水)から、全国のタリーズでチームsourireの考案したカップデザート「ゆずグルト」が販売されます。期間限定で2021年9月ごろまでの販売になりますので、ぜひ、タリーズで「ゆずグルト」ご賞味下さい!

タリーズコーヒージャパン公式サイト