スクールニュース

2021年03月19日

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令和2年度 3学期終業式
令和2年度 3学期終業式

 
 3月19日(金)令和2年度3学期の終業式が行われました。
校長先生は講話にて次のように話されました。
 
 コロナ禍のため、アリーナでの全校集会は久しぶりです。1年生は初めてかもしれません。そのコロナについてお話をします。
コロナに関してはテレビなどで解説されていますが、専門家でも意見が分かれていますが、そういう時のものの見方についてお話をします。イスラエルの歴史家でハラリという人がいて、今回のコロナについて「人間は決して無力ではないことが証明された」と述べられています。それは過去の疫病と比較して今回はかなり死者が少ないということです。黒死病では、当時世界の人口4億人で死者が1億人、スペイン風邪では18億人の内、4千万人が亡くなられました。今回のコロナでは、70億人で死者は267万人です。今回はなぜ押さえられているかですが、「ネットと自動化」と言うことです。感染は人から人ですので、対策として対面、移動の制限が有効です。ロックダウンですね。しかしデメリットとして食料の入手が難しくなります。人が家から出ないと食料が作れませんし、運搬もできません。例えば小麦ですが、昔は一人で16リットルしか作れず、輸送も多くの人手が掛かりました。しかし現代では、一人で100万リットル作れ、輸送も少ない人数ですみます。自動化による恩恵です。ロックダウンしても対策が取れています。では、これから何をしなくてはならないかということでは、1つめはネットをダウンさせないことです。今回、オンラインで教育と経済が担保されました。テロなどによってネットがダウンしないようにする必要があります。2つめは、先進国は途上国へ感染対策をするための援助をするということです。感染対策していない所でコロナが流行すると変異してそれがまた先進国に帰ってきて再流行する可能性があります。世界全体で感染対策を行わなければなりません。3つめが世界規模の監視をすることです。国によって対策の差が出来ます。それによって再流行するかもしれないので監視が必要ということです。
 そして私が今日言いたいことは歴史を学ぶことの意味です。過去、どう考え、どう対応したのか、その結果、世の中がどう変わったのかを学んでください。そのようにして歴史を学ぶと俯瞰的にものを見ることが出来ます。上から見るとどう動くかが見えるようになります。人と人の関係も自分を置いて俯瞰的に見ると状況が見えやすくなってきます。これは日常にも大事であることを知っておいて下さい。
 
 とても考えさせられる内容でした。生徒の皆さん、真剣に聞いて考えを新たにしていました。
 講話の後、校歌斉唱し、終業式は終了となりました。その後、表彰伝達式が行われ、スイーツ甲子園優勝など、生徒の皆さんの成果に対して表彰が行われました。