スクールニュース

2022年09月01日

スクールニュース

令和4年度第二学期始業式

 9月1日(木)、本年度第二学期の始業式が行われました。新型コロナウイルス感染予防のため、アリーナに集合するクラスと教室でライブ配信を視聴する生徒に分かれ、式に臨みました。
 以下、校長先生の講話内容です。

 皆さん、おはようございます。いい夏休みが過ごせましたか。
 学校では夏休みの間も工事が続き、いよいよ新本館の完成が目前に迫っています。旧本館の取り壊しに伴い、校内の動線が変わる関係で、不便もあるかとは思いますが早めの準備や教室の移動をお願いします。
 まもなく秋が始まります。「秋」という字の下に心を置く「愁」という字があります。「うれい」と呼んで、悩みや苦しみに心を揺れ動かすさまを言います。このような漢字が生まれた背景には、人の心の揺れ動きが大きくなる秋という季節の雰囲気があるのだと思います。
 心理学では、形のない心の仕組みを研究しています。心が動く原因となる何か(出来事、周りの変化など)を見極め、どのような人にも普遍的に当てはまる特徴についての研究が進められてきました。しかし、人の心には癖があり、どんな時にストレスを感じるか、落ち込むのかは人それぞれです。
 ですから、皆さんには自分の心の取扱説明書を作ることを提案したいと思います。自分の心の癖を自分で研究し、落ち込んだ時の対処法や気分が高揚するようなスイッチを作ってほしいと思っています。自分の心を客観的にとらえ直し、安定した状態を保つことが近年話題になっています。今日は、その第一歩として自分の心をコントロールする初歩的な手順を紹介していきます。
 ①落ち込んだとき、「自分は落ち込んでいるな」と客観的に観察し、負荷を減らすこと
 ②自分が落ち込む原因を特定できたら、できるだけそれを避けること
 ③自分を再起動するスイッチを作る(過去にリラックスした時、気分が上がった時に何をしていたかを覚えておく)こと
 ④筋肉をほぐす(ストレッチや深呼吸をする)などして体の緊張を解くこと
 ⑤寝つきが悪いなどは焦らず、そういうものだと開き直ること
 時には自分の心の動きを他人事のように捉えてみてください。また、心の取扱説明書を作るプロがカウンセラーや心療内科の先生たちです。自分では難しいなと感じたら、頼ってみる方法もあります。選択肢の一つとして覚えておいてください。
 
 今年の体育祭では種目を増やし、保護者会のバザーも復活させようと考えています。制約はありますが、楽しい学園祭にしていきましょう。昨年、体育祭でのスマホ使用に関する意見がありましたが、競技に出ている間の管理が非常に難しいということで使用は見送ることとします。ご理解ください。文化祭については、検討していきたいと思います。文化祭のバザーや有志の復活も考えています。急な状況の変化もあり得ますから、難しいところですが、どのようにすれば安全に開催ができるかを考えています。
 また、今日は過去に関東大震災が発生したことから防災の日とされています。地震はいつ起こるかわかりません。いつ起きても困らないように、普段からの心掛けを大切にしてください。大型の台風も近づいています。警報が出たときの動きについても再度確認しておいてください。
 これから二学期が始まります。楽しい二学期にしていきましょう。