５泊6日のタイと台湾への修学旅行が終わりました。無事に23人で帰国できたことに安堵しています。生徒は自分の目と耳だけでなく、身体全てを使って異国の地の空気や雰囲気を感じることができました。海外への修学旅行に引率すると毎回感じることがあります。当たり前は当たり前じゃないんです。自動販売機の使い方が分からず悪戦苦闘、シャワーの温度が一定にならず困る、食べ物が口に合わない、ホテルの部屋の掃除がされていない、地下鉄内は飲み物どころか飴やガムすら食べてはいけない、あげていけば枚挙にいとまがありません。これって今の日本ではあまり経験できないことでしょう。だから、海外に行って実際に経験してみて欲しいんです。人から見聞きしたことなんかより、実際に経験して困ったことの方が圧倒的に強いんだから。台湾の地下鉄のカードが認識されなかった時に自分で駅員に交渉できたでしょ？高松空港に帰って来た瞬間に「やっぱり日本がいい」って思ったことでしょう。そりゃそうだと思います、何不自由ないんですから。いつかスマホにあるタイのスラムで生活し勉強している子どもたちの写真を見て思い出してください。あの子たちは私たちの当たり前の中で生きていないことを。社会状況が変わって海外に修学旅行に「行くことができること」、保護者の支えがあるからこそ「行かせていただけること」、このことも当たり前ではないんです。単に享受するだけの生き方ではなく、その時にその場所でできることを自発的に考えられる人になってください。この修学旅行が単にいい思い出なんかじゃなく、これからの見聞を広げるきっかけになれば一緒に旅をした者としても嬉しいかぎりです。
最後に、送迎等でお支えいただいた保護者の方は言うまでもなく、旅の安心安全にご留意いただいた東武トップツアーズの赤木さん、タイ現地ガイドのシリサップさん、台湾現地ガイドの金ちゃんには大変感謝しております。誠にありがとうございました。