おかやま山陽高等学校 | Okayama Sanyo High School

2019.01.05硬式野球

ジンバブエ野球紀行 第4弾

これがナショナルチームのボールですよ!

これがナショナルチームのボールですよ!

マーカー

マーカー

フリー打撃

フリー打撃

グラウンドつくり

グラウンドつくり

 ドリームカップも終わり、ブラワヨに移動。合宿が始まりました。日本にいる時から、想像しながら練習プランを立てました。大会を見て、更に具体的に修正。あとはブラワヨの練習会場、道具類の数、ネット類、選手のリアルな技量などを見てからでないといけません。初日のアップからキャッチボールは、現地人コーチと協力隊員の谷山君にやってもらい、真剣に観察。監督といっても、ほぼ初対面。選手達も、私の技量を観察してます。一発目で掴めなければ、合宿は成功しません。パッと見て、本日のメニュー。それから10日間のメニュー、到達点を設定。まずは、本校の基本中の基本 マーカーと呼ばれるグラブワーク、オリジナルのボール回しを紹介。またスローイングが酷かったので、スリーステップと呼ばれるスローイングドリルを紹介。即効性のあるメニューを選択して成功。谷山君やタシンガなどメニューを理解している選手が見本を見せてくれるので助かりました。選手達は、次は何をすればいい!と、滅茶苦茶、食い付いてきました。現地人コーチも動画を撮って喜んでくれました。コーチ陣にも受け入れられないと上手くいきませんから、気を使います。今までを否定してはならないのです。ただ、圧倒的に違いを感じてもらわないといけません。あとは、150キロ打つドリルや、山陽スペシャルと呼ぶ  セコい走塁。負けないようにする為のゲーム中の考え方なども伝えました。ただグラウンドが、想像以上に石だらけでノックができず困っていると、六畳ほどの大きさだけ、徹底的に石を拾い、タイヤを引いて整備してくれました。あるもので、その条件の中で最大限の知恵と努力をすることが大切だと再認識。ちなみに、初日、ボールはボロボロになった硬球が3球、軟式30球程度だけ。フリー打撃もできません。私が持参した硬球48球に大喜び。2ヶ所でフリー打撃していると、ボールが2球なくなりました。それから、2時間ボールを探していました。しかも最年長のシェパードが中心になって、全員が超真剣にです。その姿勢に感動しました‼︎ 上手くなるドリルをした翌2日目には、リードのとり方。足に自信ありそうな選手に普段のリードをとらせると、3mぐらい。石だらけで、スライディングもしないか、しても下手クソ。そこでリードを13mぐらいの地点から、戻る事だけをやらせてみると、当然何回やってもアウト。まわりの選手は、何をやってるん?無理に決まってるやろという顔。そこで1m1塁側に近づける。それを繰り返していると9m付近でアウトセーフの同時の場所がありました。オッ〜という声が聞こえました。そこで真剣な顔で、厳しい話をしました。“お前、自分の限界3mや言うたよなぁ。お前の能力の半分以下や。お前の22年間の人生も能力の半分以下で生きてきたんちゃうんか!”と言うと、まわりの選手も真剣な顔に。“自分で勝手に限界決めんな!”  この練習メニューは、私がガーナである方から教わったメニューです。新入生には、必ずやります。これでジンバブエ選手にスイッチが入りました。指導者とは、技術を教えるティーチングよりも、導くコーチングが重要だと思います。色々ありましたが、与えられた環境で最大限の知恵と努力を発揮するという原点に戻れた気がしました。

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