2016年06月28日
学科・コース
【自動車科】インプレッサ解体実習 後編
インプレッサの解体実習 後編です。
内装関係の取り外しも一段落し、オイル類や冷却水など抜き取った後、
いよいよ下回りの作業に入りました。
先ずは、マフラーやプロペラシャフトから取り外していきます。
リヤのサスアームごと、ディファレンシャルを外しました。
エア・インパクトレンチやミッション・ジャッキが大活躍です。
そしていよいよ、エンジン&ミッションを取り外すところまで来ました。
本来、ミッションを下ろしてからエンジンを釣り上げて取り外す予定でしたが、
この水平対向エンジン、どこをどう吊り上げたらよいものか…。
思案の結果、エンジン&ミッションをサスアームごと下ろすことにしました。
(クルマの生産ラインでは、このユニットごとフレームに組み付けるので、その逆をしました)
ただ、ミッション・ジャッキで支えるには不安もあったので、安全を最優先して、
作業台をエンジンの下に置いて取付ボルトを取り外し、フレームをリフトで上げる方法を取りました。
そしてついに、
エンジンごと下ろすことができました。
その瞬間、生徒達から拍手と歓声が沸き起こりました!
エンジンやミッションは教材で使えるように、ガムテープで養生して高圧洗浄機できれいにしました。
外したパーツを並べていきます。いつの間にかハンドルが宙に浮いています。
まるで1分の1プラモデルの様です。
最後はチーム全員で記念撮影をしました。
以下は生徒たちの感想です。
自動車の解体を見るのもやるのも初めてだったので、とても楽しかったです。
解体する時や自分がどこの役割を任せてもらっているかという所をきっちり知っておく、
そのために周りとのコミュニケーションがとても大切だと知る事ができました。
珍しい体験をさせていただきありがとうございます。
この経験を将来に活かせるように頑張りたいと思います。(N.I)
この実習で学んだことは、自動車のパーツを一つひとつ分解していく事によって、
次はどこを、どの様にして分解して行こうかと、すごく考えて作業するので
自動車のパーツを分解するのはこんなにも難しく、楽しいことなんだと思いました。
なので、もっと自動車のことを学んでいきたいと思いました。(T.K)
インプレッサの解体では、多くのことを学ぶことができました。
水平対向エンジンはインタークーラーが上向きに取り付けられており、
ボンネットのダクトから空気を取り入れることや、
錆びたボルトや固着しているものは、無理に回すと頭がねじ切れてしまう事、
車体や自動車のコンセプトによってブレーキの種類が変わることなどを知る事ができました。(Y.K)
今まではクルマのパーツをすべて取り外すことなんて無かったから、とても貴重な体験になった。
外れないところをどうやって外すか考えさせられたり、とても自分のためになったと思っている。
あんなに小さいパーツがある車でトラブルシューティングが的確に出来る自動車整備士はスゴイし、憧れる。(K.O)
解体実習という事でインプレッサを1台丸ごと解体しました。
クルマを解体していくにつれ、車体のことをもっと知れたり、
どこにどんなものが付いているのかなどが少しわかってきました。
今回の実習は自分にとってとても良いものとなりました。
特に解体で苦戦したダッシュパネルが外れた時はとてもうれしく、
達成感もありました。
もっと車を詳しく知っていくためにも頑張っていきたいと思います。(T.I)
以上、インプレッサ解体実習の様子でした。
次回は、3年生の実習「エンジン故障探究」をお伝えします。