１月11日（火）、令和３年度第３学期始業式を行いました。新型コロナウイルス変異株の流行状況を鑑み、アリーナでの集会等は行わず、各クラスに校長室の映像を中継する形で実施しました。
　以下、校長先生の講話内容です。


　皆さん明けましておめでとうございます。いつもより少し長い冬休みでしたが、どのように過ごされたでしょうか。私は本をたくさん読めたことと、新しい学びがあったことが印象に残っています。

　読書に関して、今日は皆さんに２冊ご紹介したいと思います。
　まずは『三体』（劉慈欣）です。世界各国で翻訳され、ベストセラーとなっているＳＦ小説です。米国のオバマ元大統領が絶賛したことでも有名になりました。ＳＦ小説の醍醐味は、物語の中で起きる出来事を通して現代のわれわれの暮らしを見つめ直すことができる点にあると考えています。少し長い作品ですが、読み進めるうちに全く気にならなくなるほどおもしろく、夜を徹して読んでしまうほどです。
　次に『コウノドリ』（鈴ノ木ユウ）です。以前ＴＶドラマにもなっていたので知っている人も多いと思いますが、産婦人科を舞台にした漫画作品です。ひとつの出産に、産科医や助産師、新生児を専門にした医師、そして赤ちゃんの両親といった、さまざまな人が関わり、物語が展開されます。読んでいると、今私たちが生きていることは奇跡なのだと実感します。図書館にも配架される予定なので、ぜひ手に取ってみてください。

　そして、この休みの間に私が勉強していたのが「メタバース」という仕組みについてです。これは昨年末ごろからあらゆる場で聞かれるようになった言葉で、仮想空間での活動を指します。昨年「バーチャル渋谷」にてハロウィンのイベントが開催されたニュースを見た人もいるかもしれません。このような仕組みを、今後校内で有効的に使うことができないだろうかと考えています。

　１年間の締めくくりに位置する３学期が始まります。それぞれが一つの区切りである年度末に向けて、やり残すことのないように日々を過ごしてほしいと思います。

　
　始業式に合わせて、表彰伝達式が行われました。
　また、昨年末に「バーレーン2021アジアユースパラ競技大会　パワーリフティングの部」にて見事金メダルを獲得した大宅心季くん（自動車科・２年）の報告会も行われました。
　寒い日が続きますが、手洗いうがいや手指の消毒など体調管理に気を配り、元気に登校してください