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2015年04月28日

桜散る

BEFORE

BEFORE

AFTER 20年後

AFTER 20年後

桜散る

桜散る

マジか

マジか

デッカい実をつけろ!

デッカい実をつけろ!

シード権をかけた一戦、相手は大横綱 関西。中盤まで5対1でリードしました。ジリジリと追いついてくる関西。7回から身体中を魔のシビレが襲いかかりました。もはや相手は関西ではなく、自分自身。経験した人にしかわからないと思いますが、誰も助ける事が出来ません。そんな中でもスクイズで加点。しかし…最後は延長サヨナラ負け。普通の高校生なら勝利に喜んだ顔を見せるものですが、我々の前を表情一つ変えずに、サッとバスに乗り込む関西ナインは、正直カッコよかったです。そんな試合を、遠いアフリカのジンバブエから応援に来てくれたのがモーリス・バンダさん。高校野球の熱気に興奮していました。20年前、彼が17歳の時に、突然現れた肌の色が違う、文化も違う、英語が話せないのに、クソ生意気な25歳の日本人が私でした。寝る時間以外のほとんどを一緒に過ごしました。お互いに数々の人種差別にあい、信用していた人に裏切りられ、幾度も修羅場を潜り抜けながら…。帰国の日に、もう2度と会えないと思っていました。その時に、教育資金は全て俺が出すと約束しました。騙される可能性もありました。それでもよかったです。彼の2年間を奪ったので…。そんな彼は南アフリカの大学を卒業したようです。そして今、大学の先生、しかもジンバブエ野球協会の会長です。以前にも書きましたが、昔お世話になった社長から負けたあとに、花は散ってから実をつけると言われたことを思い出しました。今、偶然、グランドにいます。朝6時半。目の前に、ベンチ入りメンバーが数名、突然現れました。学校まで走るそうです。目頭が熱くなりました。選手達も、必ずデッカい実をつけてくれるでしょう!