2分57秒

2分20秒

1分14秒！

　お恥ずかしい話、野球部には勉強が苦手な選手もいます。野球部には中学校の時に評定か40を越える生徒から、アヒルも混ざる生徒もいます。みんな、ウチのユニフォームが着たくてきた選手達。本校の教育方針は“持ち味を生かす” ですから…色んなタイプがいます。ただ、勉強が出来なさ過ぎのを放置するわけにもいきません。ある数学が苦手な選手に、つきっきりでプリントをやらせました。なぜ、出来ないのか原因を探りました。根本の問題は九九でした。九九はわかるんですが、深くないんです。キャッチボールが下手なのに、ダブルプレーを練習してるようなもの。だから、100マス計算を1日2回やりました。だんだん速くなるウチに、気付きました。無駄な動き、計算が多いんです。簡単には教えません。少しずつヒントをあげ、コツを掴んでいきました。3分もかかってたのが、2分をきりました。そこで、部員の中でももっとも出来る生徒と競争。相手に勝とうと力んだ彼はミスだらけで中止。相手と競わず、自分のできる事を100%やりきる事だけに集中させると、前日より15秒短縮。そして、翌日。再戦、なんと自己ベストをさらに20秒以上短縮し、相手にも勝ってしまいました。その間、たった6日間。評定40に評定20ちょいが勝つんです。やれば出来るんです。上手くなるとは、コツを掴んで、スピードがあがることです。野球も同じ、正しくコツ掴む練習をすれば必ず上手くなります。数をやれば良いのではないんです。努力とは、時間を短縮する事なんです。今回の事で、想像してなかった大切な事に気付けました。これも、あの選手のおかげです。有難う有難うです。