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2020年02月18日

第11回EV&ゼロハンカーレースin府中~決勝編~

令和2年2月16日(日)に行われた、第11回EV&ゼロハンカーレースin府中の最終章となります決勝編です。
 
予選レース・決勝トーナメントを勝ち進み、本校からは4台中3台が決勝へと勝ち進むことができました。
 
ゼッケン122 山陽SPEED1号 佐々木晶理君(自動車科3年生)
ゼッケン123 山陽SPEED2号 横田航大君 (自動車科3年生)
ゼッケン125 山陽SPEED4号 藤山ガブリエル勇希君 (自動車科1年生)
 
雨脚がどんどんと強くなり、コースのコンディションは最悪です。
 
今までで最大の難しさとなった今回の大会ですがはたしてどうなることやら。
 
スタート・シグナルが赤から青に変わり、6台の車が一斉にスタートしました。7周を無事走り切り、トップでゴールをした車両が優勝です。
 
コーナーでタイヤから巻き上がるのは土煙から泥へと変わり、ドライバーたちもみるみる茶色に染まっていきます。
 



1周ごとに変わるコースのコンディション、それに対応するために色んな走り方をします。
 
あわや接触といった場面もありましたが、巧みなマシンコントロールで周回を重ねていきます。
 


1・2番目に4号・2号ですが1台にコースを譲ってしまい2号が3番手につきます。それに続いて4番目に1号が続きますがうまく路面に力を伝えきれず少し遅れてしまいます。
 
壮絶なトップ争いを行い、それを制したのは4号でした。それに続くは2号。

 
 
残る1号を応援しようとコースに目をやると違和感が、なんと1号がエンストしています。
軽量化のためキック・スタータを取り外しているので、押し掛けに挑戦しますが地面がぬかるんでおり、シフトを入れたときにタイヤがロックしてしまい、上手くかかりません。
 


何度もこけそうになりながらも押し掛けに挑戦します。その間にも他の車両が次々にチェッカーフラッグを受けていきます。
それでもあきらめずにエンジンをかけようと試みます。その姿を見て応援にも熱がこもります。
 
気が付くとコース上には1号のみ、大会本部の方に「まだ挑戦させますか」と聞かれました。私は、「もう少しやらせてやってください」と本部の方にお願いをして少しだけ時間を頂くことができました。
 
どのくらい時間が経過したかは分かりません、3分だったか5分だったか、大会本部の方がドライバーに駆け寄り声を掛けに行きました。
もうリタイヤしないといけないかなと思ったそのとき、エンジンがかかりました。
再びエンジン音が鳴り響いた時には、会場から割れんばかりの拍手の音が響きました。
 
残りの周回数を走りきり、見事にチェッカーフラッグを受けることができました。
帰ってきた1号にチーム全員が駆け寄ります。
 


この時に降った雨はすこししょっぱい気がしました。
 
 
見事に全員完走することができました。
 
エンジンの排気量を測定する後車検ののちに、表彰式が行われました。
レースで1位となったさ山陽SPEED1号が学生総合優勝をいただくことがで頂くことができました。



また、表彰の中で最後まであきらめずに走り切った1号に対しても審査員特別賞を頂くことができました。
 
表彰は次の通りです
学生部門 総合優勝 山陽SPEED4号
     総合2位 山陽SPEED2号
学生レース部門優勝 山陽SPEED4号
学生ラップタイム優勝 山陽SPEED3号
ベストデザイン賞 山陽SPEED2号
審査員特別賞 山陽SPEED1号
 

 
このレースを通して、最後まであきらめずに努力し続ければ報われることや、チームとの絆の大切さを学べたと思います。
 
最後になりますが、大会関係者の皆様、悪天候の中お疲れ様でした。そして、このような素晴らしい機会を頂き本当にありがとうございました。